診療案内

睡眠時無呼吸症候群 診断・治療の流れ

初診

電話にて初診日を決定いたします。
ご自宅に問診表をお送りいたしますので記載していただき初診時に持参してください。
問診表を基にお話を伺い、検査の必要性を判断いたします。
疑いのある場合にはまず簡易検査を行います。
検診などですでに簡易検査を行っている場合には初診時に結果を持参してください。

簡易検査

ご自宅に検査の機器を持ち帰っていただき、寝ている状態をチェックする検査です。
装着方法を指導し自身で検査を行っていただきます。簡単にできるものです。
翌日もしくは翌々日に機器を持参していただき、当方で解析を行います。
約1週間後、再診時に診断結果を報告いたします。

簡易検査においては1時間当たりの無呼吸・低呼吸の数が40回/時間の時には保険上においても重症とみなされCPAP治療の開始となります。
しかし正常値は5回/時間以下なので、5回以上40回未満/時の場合には精密検査を行うこととなります。
専門施設でないところで検査をした場合に、数値だけで判断して10回/時程度でたいして高くないから治療の必要はないといわれてしまうケースがほとんどです。
当院では数値にかかわらず睡眠中に生じた呼吸の状況を詳細に検討し、必要に応じて精密検査を行うことを勧めております。
というのも実際に簡易検査では低い値であったにもかかわらず、精密検査を行ってみたらかなり重症の無呼吸症候群であったというケースも多々あります。
そのためにも見逃しが無いようにチェックを行います。

精密検査はPSG検査(終夜ポリソムノグラフィー)という検査で、1泊入院で行います。
脳波や足の動きなど睡眠中に生じる様々な事象をチェックいたします。
この検査を行うことで簡易検査では適応とならなかった、CPAP治療も20回/時を超えているようであれば行うことができるようになります。
20回未満の無呼吸症候群の場合には、口腔内装具を使用した治療となりますので、実績のある口腔外科を紹介いたします。

診断フローチャート

CPAP治療による定期受診

検査の結果CPAP治療の適応が生じた場合、原則として月1回の定期受診が必要となります。当院はすべての外来診療が予約となりますので診察時に次の月の予約を行っていただくこととなります。

来院時は受付に診察券とCPAPカードを渡していただきます。
CPAPカードは圧の調整を行う際に必要となります。
1か月間の睡眠の状況と無呼吸の状況を確認して必要に応じて圧の調整やマスク調整・交換も行います。

重症の無呼吸症候群の場合には治療による効果判定をするためタイトレーションという検査をCPAP機器を使用した状態で行うこともあります。実際にCPAP治療を行いながら脳波の状況や無呼吸の状況を確認してより細かに圧調整を行います。