対象疾患

高尿酸血症

高尿酸血症と言われてもピンとこないかもしれませんが、いわゆる痛風がこれにあたります。

高尿酸血症は多くの場合、無症状で経過することが多いものです。痛風発作が生じると、人が前を歩いただけでも痛いと言われます。発作症状の多くは足の親指の激痛です。

この痛みを乗り越えてしまうと再び症状が無くなるため放置されることもあります。しかし発作が起きた時点では既に高尿酸血症が何年も存在しているのです。放置することで腎機能障害による腎不全に至り透析をすることになったり、手足の関節痛が出現し、場合によっては関節が破壊されることもあります。

また他の生活習慣病と痛風を合併すると、動脈硬化による虚血性心疾患や脳血管障害を起こしやすくなります。痛風と診断されたら、これらの合併症がないかどうかを診断して適切に対処することが重要です。