糖尿病治療 診察の流れ
糖尿病の治療の目標は合併症の発症および進展の予防をすることにあります。 このためには血糖値のみでなく、高血圧、高脂血症のコントロールも非常に重要となります。
初診時
- 受付後に看護士(糖尿病療養指導)による問診を行います。
- 血液・尿検査により現在の状況を把握します。
血糖・HbA1c・尿の結果は採取し結果を待ちます。 - 診察となります。生活習慣、職業を考慮し、個人にあった治療方針の選択を行います。
合併症の評価を行い、今後の検査予定などを検討いたします。 - 診察終了後に再度、療養指導士の面談を行います。
初診時は情報収集の時間が必要となり診察時間は再診と比較して長くなります。
再診時
再診は通常月1回の受診となります。ただしコントロールの悪い状態の時は何度か来院していただく場合もあります。
- 受付後、糖尿病療養指導士と面談します。
- 血液・尿検査により現在の状況を把握します。
血液検査では血糖値、HbA1c(1-2ヶ月間の血糖コントロールの指標)、コレステロール、肝機能などをチェックします。 - 結果が出た時点で診察となります。
- 診察終了後に再度、療養指導士の面談を行います。
合併症の検査は、随時行っております。
定期的に行うことにより患者様の状態を把握することができ、治療効果の検討や治療方針の方向性を定めることに大いに役立ちます。
主な検査
- 尿検査による腎症の検索
- 神経伝達速度(SCV)による神経障害の評価
- 動脈硬化状態を把握する検査
- 頸動脈エコー
- 血流脈波測定(血管の硬さと下肢の血流閉塞状態をチェックします)
- 胸部レントゲン
- 基礎代謝測定
- 心電図
- 腹部エコー
- 甲状腺エコー
- 心エコー
- ホルター心電図
- 24時間血圧測定
- 24時間血糖モニター
眼底検査について
当院では見逃しの無いように健康診断などで行う簡易的なものは使用いたしません。
簡易検査はあくまでも簡易的なものであり、眼球全体を漏れなく検査することは困難です。病巣の見逃しの原因となることもあり、近隣の眼科専門医により確実に診断を必要とするため、近隣の眼科医をご紹介いたします。